衆院59人、参院38人を抱える自民党最大派閥の迷走が際立っている。

「安倍さんに代わる新しいリーダーが一つの課題だが、現時点では、そういう方がいない。無理にやるとおかしな方向に行きかねない」

 10月13日の安倍派(清和会)の総会で、そう語った同派の会長代理、塩谷立(しおのやりゅう)元文部科学相(72)の表情は冴えなかった。

父は衆院議員だった塩谷一夫氏

 9月末には安倍晋三氏の後継会長に塩谷氏が就く塩谷派への衣替えを複数のメディアが報じたが、程なく様相は一変。塩谷氏は「報道が早く出過ぎちゃったのが失敗だった」と漏らした。清和会関係者が明かす。

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source : 週刊文春 2022年10月27日号