100歳まで健康に生きる「腸活」新常識

　高齢女性を悩ませる便秘は、大腸がんにつながるという。健康に人生100年時代を過ごすためには、腸を元気にすることが必要だ。最新の研究成果を基にした運動や食事などの腸活から、サプリを使った体の整え方まで紹介する。

▶女性の大敵便秘“毎日うんち”は必要ない
▶いきむな、危険！脳梗塞リスクそれより散歩
▶最強メシはおでん乳製品摂るなら朝と昼
▶酒は赤ワインにチーズココアは腸も肌も効果

　人生100年時代の長い老後を健康に過ごす上で、大敵となるのが、便秘や大腸がんなど腸に関する問題だ。特に高齢女性にとっては、最大の障壁と言ってもいい。

　国立がん研究センターの「がん統計」によれば、2020年にがんで亡くなった女性のうち、最も多かったのが大腸がんによるもので、約2万4000人が亡くなっている。75歳以上は、特に死亡率も右肩上がりとなる。

「近年の研究で、腸の中に免疫に関する機能の約7割が含まれていることがわかりました。そのバランスが崩れるとがんや認知症などの疾患が発生するリスクがあることも併せて判明してきたのです」

　そう明かすのは、山王病院（東京都港区）の副院長で、消化器内科の大久保政雄医師だ。

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source : 週刊文春 2022年11月3日号