勅使河原アポなし訪問　被害者の告白「長男は焼身自殺した」

「外へ出たら、すぐ近所にある息子の家の庭から煙が立ち上っていたんです」

　悲劇は一昨年5月に起きた。ボクサーのファイティングポーズのような姿勢で全身が真黒に焦げた遺体は損傷が激しく、DNA鑑定で身元が確認されるまで1週間を要した――。

　実名、顔出しで記者会見を開き、元妻から統一教会への約1億円に上る献金や、統一教会の勅使河原秀行改革推進本部長のアポなし訪問の被害を訴えた橋田達夫さん（64）が、改めて小誌の取材に応えた。

　橋田さんと妻は1983年に結婚、2人の子宝に恵まれた幸せな家庭に異変が起きたのは約30年前。

「私は四国の運送会社に勤めていたのですが、大阪に転勤に。しばらく単身赴任している間に、妻が統一教会に近づいていたんです。大阪に妻と子供を呼び寄せると、妻は毎日子供を小学校に送り出した後、大阪のビデオセンターに通っている。私も同行し、初めて統一教会と分かったんです」

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source : 週刊文春 2022年11月3日号