『泥流地帯 映画化へ!!』

 

 そう書かれたのぼり旗が町のいたるところに立ち並び、役場の人々が着るのは、映画のタイトルが入ったポロシャツ。北海道上富良野町が5年前から町をあげて力を入れてきたのが、地方創生映画『泥流地帯』の制作だった。だがいま、その制作がストップしてしまっているという。

映画『泥流地帯』プロジェクトは今も進行中(上富良野町SNSより)

 北海道・旭川で生まれた作家、三浦綾子氏が1976年に書いた小説『泥流地帯』。1926年、十勝岳の大噴火によって発生した泥流が、約30年かけて開拓された土地に流れ込む大災害が起こった。死者・行方不明者は144人、損壊建物は372棟に達した。三浦氏が描いたのは、被災地を若者たちが復興させていく物語だった。

 その小説を元に2017年、人口約1万人の上富良野町で映画化計画が持ち上がる。そして三浦氏の生誕100周年にあたる2022年中の公開を目指してきたのだが……。

映画『泥流地帯』ののぼり旗

「MBSメディアホールディングス(MBSHD)のグループ会社と一緒に制作をしていたのですが、一旦、映画制作がストップしてしまっているのです」

と、苦渋の表情で語るのは上富良野町の担当者だ。

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source : 週刊文春 電子版オリジナル