金融庁が三井住友に“圧力” 日興証券社長が異例のタダ働き

THIS WEEK「経済」

森岡 英樹
ニュース 社会 経済 企業 マネー

 相場操縦事件などを巡り、金融庁から一部業務で行政処分を受けたSMBC日興証券。近藤雄一郎社長(59)は11月4日に記者会見を開き、半年間無報酬で続投し、再建を果たした後に退任する考えを表明した。

「道筋をつけたところで身を引く」と語った近藤氏

「退任がほぼ確定している中、半年間“タダ働き”で事態収拾に奔走しなければならないという異例の処分内容です」(経済部記者)

 1986年に同志社大商学部を卒業し、日興証券に入社した近藤氏。営業時代は好成績を残し、順調に出世を果たしていく。

「そうした中、三井住友FGが日興を買収したのは09年のことでした。日興はホールセール部門が弱く、収益力が他社に見劣りしていた。そこで、銀行から送り込まれた経営陣は、高額報酬でゴールドマン・サックス証券などの出身者を雇って現場を仕切らせるようになります。ただ、彼らは一に収益、二に収益で、審査などコンプライアンス部門は置き去りにされていました」(日興関係者)

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source : 週刊文春 2022年11月17日号

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