被害者との面会を決めたにもかかわらず、暗雲が垂れ込める統一教会新法。野党が内閣不信任案の提出も検討するなど、政局は風雲急を告げている。支持率は続落し、追い込まれていく岸田首相に残された窮余の一策は――。
▶官邸中枢「地方選前の岸田降ろしを封じるには…」
▶統一教会新法 岸田指示を無視する“自民のユダ”
▶「鼻声が治らない」岸田 コロナ後遺症にイライラ
▶安倍家 二階 甘利 12月解散を待ち望む人々
「今国会を視野にできる限り早く法案を国会に提出すべく最大限の努力を行う」
11月8日夕、緊急会見でそう述べた岸田文雄首相。統一教会(現世界平和統一家庭連合)の被害者救済を図る新法成立に向け、強い意欲を滲ませたのだ。
「岸田首相は統一教会問題で追い込まれるたびに、自らが前面に出て局面打破を図ろうとしてきました。4日前の11月4日の国会では『被害者と面会する』と切り出しましたが、秘書官も聞かされておらず、首相の“独断”だった。実際、8日の会見で内々に被害者と面会したことを明かしました」(首相周辺)
一度は今国会での成立は断念とも報じられた新法を巡る突然の表明。この背景にあったのは、孤立する岸田首相の姿だった。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2022年11月17日号