「第8波」の到来が現実のものとなった。11月15日、新型コロナの新規感染者数が全国で10万人を超え2カ月ぶりの水準に達した。ある試算では、今後、東京都の感染者数は、第7波を超える1日、3万6000人ほどになるという。
▶第8波、これまでと違うこと
▶高齢女性の致死率が上昇?
▶ワクチンで死者が増えている?
▶高齢者が気をつけるべき2つのこと
既に始まった第8波はこれまでと何が違うのか。厚労省予防接種・ワクチン分科会委員で、川崎市立看護大学学長の坂元昇医師がウイルスについて話す。
「全国の1日の感染者数が20万人を超えた今年夏の第7波では、オミクロン株の変異ウイルスBA.5が主体でした。今回は、その変異BQ.1やさらに変異したBQ.1.1が流行しそうです」
東京都の解析では、9月末の段階で陽性者に占めるBA.5の割合は97.9%でBQ型はほぼゼロだった。しかし10月末にはBA.5は84.1%に減り、BQ.1.1が5.1%、BQ.1は1.6%と急速に増えている。
BQ型の特徴について坂元医師が続ける。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2022年12月1日号