小誌報道を受けた外部専門家による調査で「官製談合」と断罪された広島県教育委員会の平川理恵教育長(54)。だが、疑惑はこれだけではなかった――。
「大変反省しております」
12月12日、県議会で深く頭を下げた平川氏。
「リクルート出身で湯﨑英彦知事に一本釣りで登用され5年目。民間並みのスピーディな改革を掲げてきました」(教育ライター)
小誌は今年8月以降、平川氏と親密なNPO法人パンゲア(京都市・森由美子理事長)に県教委から事前に機密情報が漏れ、発注が相次いでいる問題を報じた。平川氏が森氏らと会食するなど親密に交流する一方、それまでゼロだった県教委からパンゲアへの発注は、平川氏就任後、約2600万円に上る。報道を受けて県教委は外部に調査を依頼。12月6日、「官製談合防止法や地方自治法に反する行為があった」と発表された。地元記者が語る。
「教育長は釈明に追われています。ただ6日の会見では、『(自分に)端を発していますが責任はない』とも発言し、職員らが勝手に忖度したと言わんばかりの一幕もあった。東京の弁護士に依頼した2カ月にわたる調査には1000万円以上の税金が投入されています」
今後の処分については検討するが、辞任はしない意向を示した平川氏。だが今回、小誌は新たな疑惑を発見した。別業者と平川氏の“蜜月”を示す公文書だ。
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source : 週刊文春 2022年12月22日号