「誠実」「和」「勤勉」。校訓が掲げられた体育館でバドミントンの練習をする2人の男子高校生。中年の男性はそこに歩を進めると、突然一方の選手を激しく蹴り上げた。今年7月に行われたインターハイの男子団体で日本一に輝いた、私立瓊浦(けいほ)高校(長崎県)の名物監督の所業である。
「瓊浦はまもなく100周年を迎える伝統校。県内屈指の体育館を持ち部活動に力を入れている。近年特に躍進しているのが男子バドミントン部です」(地元記者)
その強豪を率いるのが、林貴昭監督(49)だ。
「同校OBで実業団・日本ユニシス時代には日本代表にも選ばれた。指導者に転身後、長崎の県立高校を率いて16年間で4回も全国ベスト8に進出。2015年から母校の監督に就任しています」(同前)
林監督就任後の約7年間で、バドミントン部は全国大会で2位を1回、3位を4回という好実績。そして今夏、インターハイで悲願の初優勝を遂げた。だが、部関係者が声を潜める。
「林監督による日常的な暴行が行われているのです」
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source : 週刊文春 2022年12月22日号