2022年7月25日、大腸がんによる多臓器不全で亡くなった島田陽子(享年69)。“国際派女優”として名を馳せた一方で――。
幼い頃はバレリーナを目指していたという島田は、熊本から上京して13歳で劇団若草に入団。駒沢学園女子高校3年の1971年、ドラマ「続・氷点」のヒロイン役で脚光を浴びる。
「肩まで伸びた黒髪、澄んだ瞳の“清純派”のイメージで若い男性を魅了。最終回の視聴率は42.7%を記録した」(放送記者)
以後、テレビドラマでは「白い巨塔」の病院長の娘役など良家の子女役を多く演じたが、映画では74年の「砂の器」で愛人役、79年の「白昼の死角」で情婦役を演じ、大人の女優としても頭角を現していく。
一大転機は80年、米NBCのドラマ「将軍 SHŌGUN」への出演だった。
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source : 週刊文春 2023年1月5日・12日号