国会開幕前夜の1月22日、午後7時過ぎ。千葉県内の集合住宅の1棟に、黒塗りのセダンが横付けされた。スーツ姿の男2人が後部ドアを開け、その人物の前後を固めて自室に送る。
――志位さん。
小誌記者が呼び止めるや警護の男が立ちはだかった。
男は「広報を通して」というだけで、記者の名刺も受け取らない。そのやりとりに一瞥もくれずに階段を上っていったのは、22年超にわたり共産党トップの座に君臨し続ける志位和夫委員長(68)だ。
「志位氏はここ3年、年が明けてから通常国会の開会までに最低一度は国会内で記者会見をしていましたが、今年はなし。年明けから立て続けに生じた話題について聞かれるのがよほど嫌だったのでは」(政治部記者)
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2023年2月2日号