「言葉選びが若々しく清潔な印象で、素直なとてもよい歌だと感じました」
歌人・永田和宏氏がこう感嘆するのは、歌会始の儀で発表された愛子さまの歌である。
今年のお題は「友」。愛子さまは、学業を優先して2年連続で出席は見送られたが、次の一首を詠まれた。
〈もみぢ葉の 散り敷く道を 歩みきて 浮かぶ横顔 友との家路〉
歌会始の選者である永田氏が解説する。
「あんなに楽しかったけれども、今はコロナ禍の社会で友達と隔てられてしまった――ご自分のことを詠っているのですが、背後に今の社会を如実に色濃く反映しているところが、素晴らしいと思います」
同じく選者の今野寿美氏もこう続ける。
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source : 週刊文春 2023年2月2日号