マニラから、遂に“ルフィ”グループが日本に強制送還されてきた。被害総額は実に60億円以上にのぼる。実行犯を操り、ビクタン収容所から指示を出し続けてきた黒幕の男たち。彼らの犯行の陰にいた、女たちに迫る。
2月7日午前、フィリピンのニノイ・アキノ国際空港を発ったJAL746便が、日本領空に入った12時半前。搭乗していた日本人の男2人に、警視庁捜査員が逮捕状を執行した。
今村磨人(きよと)(38)と藤田聖也(としや)(38)は、通称“ルフィ”グループの中心メンバーである。2人は後発移送組の渡邉優樹(38)、小島智信(45)らと共に、フィリピン入国管理局の施設「ビクタン収容所」に“潜伏”。日本全国を舞台とした幾多の特殊詐欺や窃盗、強盗事件を指揮してきた。被害総額は60億円以上に達する。
実行犯を操り、日本国民の財産を強奪してきた黒幕。その陰には“身内”として犯罪収益を享受した女たち、あるいは、体よく利用された女たちの存在があった。
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「日本に中学生の娘がいるんだ。俺ともうヤレるな」
今村は、ビクタン収容所の中で、こんなおぞましい発言をしていたという。
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source : 週刊文春 2023年2月16日号