ついにAI(人工知能)でくずし字を解読してくれるアプリが開発された、という話がニュースになった。最近はAIがプロの将棋の棋士を負かしたり、AIが小説を書いたり、これまで人間の領分とされてきたものが、どんどんコンピューターに侵食されている。おかげで僕も、まわりの口の悪い連中から「おまえの仕事も、とうとうAIに奪われる日が来たのではないか?」などと、いらぬ心配をうけるようになった。心配ご無用。まだ当分、AIなんぞに、こちらの職が奪われることはないだろう。ただ、そうした感想をもつ一般人が現れる背景には、古文書やくずし字に対するいくつかの誤解や無理解があるようだ。良い機会なので、この場をかりて、僕ら歴史学者の仕事の内容を解説させてもらおう。

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source : 週刊文春 2023年2月23日号