3月23日の告示を前に、自民党の分裂で揺れる奈良県知事選。“漁夫の利”で有利と言われる維新候補を巡って、密約文書があるという――。
地元記者が戦況を語る。
「奈良県連会長を務める高市早苗経済安保担当相が主導して、元総務官僚で総務相時代に秘書官だった平木省氏の県連推薦を決めた。これまで自公の推薦を受けてきた現職の荒井正吾氏は78歳で、高齢・多選批判もあり勇退を勧めたが、荒井氏は拒否。5選を狙って強行出馬の意向を示し、それに自民の一部も呼応して保守分裂となっている。そのおかげで維新から出馬する弁護士の山下真・前生駒市長が情勢調査ではトップに立っています」
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source : 週刊文春 2023年3月16日号