古屋議員秘書が自死直前に小誌記者に訴えたこと

「週刊文春」編集部
ニュース 社会 政治

 自民党・古屋圭司元国家公安委員長(70)の元私設秘書・山本翔貴被告(23)が5月2日に岐阜県内の実家で亡くなった。遺書も残されており、自殺とみられる。彼は死の直前――。

成蹊大では安倍氏の1年先輩にあたる古屋氏

 古屋氏は岐阜5区選出で当選11回。安倍晋三元首相と近かった保守系議員だ。

「政治家志望だった山本氏は、大学在学中から古屋事務所でインターン。卒業後の昨年4月に私設秘書に。熱心な勤務態度で、将来の市議候補とも言われていましたが……」(支援者)

 運命は今年2月に暗転する。自民党多治見市支部名義の通帳を使い、昨年11月に金融機関から現金50万円を不正に引き出した詐欺容疑で逮捕されたのだ。

 4月初頭、小誌記者のもとに、山本氏と共通の知人から連絡が入った。山本氏は3月6日の起訴後に保釈され、実家で公判に備えており、訴えたいことがあるという。4月6日、電話で1時間ほど話を聞いた。

山本氏から記者へのLINE

――不正に引き出した?

「(最初は)もう完全に否定していた。身に覚えも無かった。しかし取り調べを重ねられる中で、何も考えられなくなり、供述としては認めた形に。証拠も納得できず、無罪主張したい気持ちはあり、信じてくれている方もいます」

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source : 週刊文春 2023年5月18日号

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