「三菱UFJの記者会見は嘘八百ですよ。投資経験の少ない人にも、債券の特殊性を十分に説明しないまま売っていました」
こう憤るのは三菱UFJモルガン・スタンレー証券(MS)で、クレディ・スイス(CS)のAT1債を購入したというA氏だ。

「CSは3月19日、スイス金融当局が支援を決めたため、トリガー条項に抵触し、発行するAT1債が株式に転換され“無価値化”されました。日本でもこの社債が約1400億円販売され、うち約950億円分、個人と法人を合わせ1550口座分をMSが販売していた」(経済部記者)
MSの親会社である三菱UFJ証券ホールディングスの山本慎二郎常務は4月28日の会見で釈明した。
「販売はルールに基づき、しっかり説明していたということで、問題はないと考えている」
だが、これに対し冒頭のA氏はこう声を震わす。
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source : 週刊文春 2023年5月18日号






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