「この半年間、悩み続けてきました。恐怖で眠れないこともありましたし、どうしたら死ねるのかという考えも頭をよぎりました。ただ文春から取材の連絡がきたときに決心しました。もう洗いざらいお話ししようと。そのために昨日、会社に退職願を提出しました。会社や家族、被災地の方々にご迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 こう話すのは、東京電力ホールディングス(以下・東電)元副社長の石崎芳行氏(64)だ。

 3月30日、東電は「人事通知」と題するプレスリリースを発表。そこには、31日付けで「退任」する一人の最高幹部の名前が記されていた。その人物こそ、東電の“福島復興の顔”だった石崎氏である。

 石崎氏は1977年に慶應大学法学部を卒業し、東京電力に入社。福島第二原発所長や副社長を経て、2013年1月に福島復興本社の初代代表に就任した。

「震災直後から、原子力・立地副本部長として避難所を回り、『我々ができることはなんでもやります』と謝罪を続けていた。朴訥で、生真面目を絵に描いたような人です。家族を東京に残し、単身赴任で福島の社宅に住んでいます。2017年6月に福島復興本社代表を退任し、福島担当特別顧問に就任する際の会見では、『生涯をかけて福島のためにしっかり力を尽くす』と語っていました」(地元記者)

石崎氏(右)は清水正孝社長(当時)と謝罪に奔走

 3月初旬、この石崎氏についての情報が小誌に寄せられた。福島県内に住む被災者A子さんと石崎氏が不倫関係にあるというのだ。

 50代の独身であるA子さんは、福島や東京を拠点に、被災地支援の活動を精力的に行う運動家でもある。A子さんが主宰する団体の活動はマスコミに度々取り上げられ、震災復興に尽力した団体に授与される「日本復興の光大賞」を受賞したこともある。

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source : 週刊文春 2018年4月12日号