6月29日、アメリカ連邦最高裁がハーヴァード大学などが黒人の入学を優遇していたアファーマティヴ・アクション(差別是正積極措置)を違憲と判決した。それは去年、最高裁が人工中絶は憲法で守られる女性の権利「ではない」としたのと並んで、歴史を大きく逆行させる判決だ。

 アファーマティヴ・アクションは1960年代に人種格差を是正するために始まった。この判決で黒人は再び負のスパイラルに陥ることが危惧されている。

 違憲判断を下したのは最高裁判事9人のうち6人を占める共和党系の判事。その指揮をとったのは黒人判事クラレンス・トーマス(75歳)。彼はアファーマティヴ・アクションを憎み続けた。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 1

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2023年8月3日号