「食べてはいけない」。事は命にかかわる食品だけにこう言われると、気にせずにはいられないのが人間の性(さが)である。ただ、こう言い切るには根拠が必要なのは言うまでもない。物議を醸している「週刊新潮」の「食べてはいけない『国産食品』」を検証してみると……。
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「週刊誌を読んで買うのをやめるなんて流されすぎています。新潮さんのロジックの不備を指摘するべきです。不慣れな人たちが記事を編集しているから粗(あら)はいっぱいある。消費者の不安を煽っていますよ」
こう語るのは、加工食品ジャーナリストの中戸川貢氏。「週刊新潮」の連載記事「食べてはいけない『国産食品』実名リスト」に何度もコメントを寄せ、添加物や化学調味料の危険性を指摘してきた人物だ。
5月17日発売号から6号連続で掲載され、添加物などを含んだ国産の商品の実名をあげて、〈専門家が危険性を告発〉するという新潮の“目玉連載”が、今、物議を醸している。
食品安全行政を司(つかさど)り、添加物などの健康リスクを評価する内閣府の食品安全委員会は、5月17日、公式フェイスブックと公式ブログに、
〈食品健康影響評価書を引用した週刊誌記事について〉
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source : 週刊文春 2018年7月5日号