服の着方や選び方の教育が無い日本｜霜鳥まき子

　学生時代に、洋服を「着る」ための教育を受けた事がある方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか？　私が教えているバンタンデザイン研究所で出会う、スタイリストやデザイナーなどを目指す学生も、服をどう着たら似合うかというパーソナルスタイリングの授業をすると「初めて知った！」という人がほとんどです。となると、一般的には多くの方は「似合う服を選んで着る」という当たり前のスキルを持たず世に出て、荒波にもまれながら実地訓練を行うわけです。それは服選びに支障をきたしたり、挙げ句、「霜鳥さん、もう、私が着るべき物を決めてください」となってしまったりするわけですよね。

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source : 週刊文春 2023年11月9日号

パリ在住のスタイリストに訊く　フランス人の着こなしの魅力｜霜鳥まき子

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