漠然と「酢は健康にいい」と思っている人は多いだろう。疲労回復をはじめ、様々な効果がうたわれているが、実際、「酢を飲むと体が柔らかくなる」という説以外はほとんどが本当だという。どれくらいの量をどのように摂取すればより効果的なのか、専門家に聞いた。
◆ ◆ ◆
酢は、酒のアルコール成分を酢酸菌が発酵させて生まれる、昔ながらの発酵食品。人類が作った最古の調味料ともいわれている。
発酵学者の小泉武夫東京農大名誉教授が語る。
「酒と同じだけ酢の歴史は古い。体験や言い伝えによって、体によいことは昔から知られていましたが、今は科学的なアプローチから効果がいくつも裏付けられてきました。近年は健康志向の高まりもあって、日本の食酢の生産量は、戦後まもなくの4倍近くになる、40万キロリットル以上の数字で安定推移しています」
酢が“健康によい”というイメージは誰もが持っているだろう。ただ、数ある“酢の真価”を正確に答えられる人はそう多くないはずだ。実際、酢にはどんな効能が認められており、どう摂取すれば、より効果が得られるのだろうか。専門家たちに解説してもらおう。
一般に酢の効能としてよく言われているのは、「疲労回復効果」だ。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 2017年6月29日号