漠然と「酢は健康にいい」と思っている人は多いだろう。疲労回復をはじめ、様々な効果がうたわれているが、実際、「酢を飲むと体が柔らかくなる」という説以外はほとんどが本当だという。どれくらいの量をどのように摂取すればより効果的なのか、専門家に聞いた。

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 酢は、酒のアルコール成分を酢酸菌が発酵させて生まれる、昔ながらの発酵食品。人類が作った最古の調味料ともいわれている。

 発酵学者の小泉武夫東京農大名誉教授が語る。

「酒と同じだけ酢の歴史は古い。体験や言い伝えによって、体によいことは昔から知られていましたが、今は科学的なアプローチから効果がいくつも裏付けられてきました。近年は健康志向の高まりもあって、日本の食酢の生産量は、戦後まもなくの4倍近くになる、40万キロリットル以上の数字で安定推移しています」

 酢が“健康によい”というイメージは誰もが持っているだろう。ただ、数ある“酢の真価”を正確に答えられる人はそう多くないはずだ。実際、酢にはどんな効能が認められており、どう摂取すれば、より効果が得られるのだろうか。専門家たちに解説してもらおう。

 一般に酢の効能としてよく言われているのは、「疲労回復効果」だ。

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source : 週刊文春 2017年6月29日号