THIS WEEK 国際・経済

マドンナが「最もケチなセレブ」 最近のアメリカ「チップ事情」

「アメリカではサービスを受けた際に、チップを払うのは常識です。レストランでは通常、料金の一五〜二〇%が相場。ちょっと前の日本の旅行ガイドには一〇%と書いてありますが、古いです。建て前上は義務ではないですが、低賃金で働いている従業員にとって、チップの額は死活問題なんです」(ロス在住の飲食店経営者)

 もちろん額が少ないと文句を言う従業員も……。それが一本の映画で数百万ドルを稼ぐハリウッドスターだとしたら、その額も厳しくチェックされ、「ケチ」のレッテルを貼られてしまう。

 セレブだけにさぞかし気前良くチップを支払うかと思いきや、実態はそうでもない。

「米FOXニュースがワースト・チッパー(チップの支払いが悪い)セレブ十人を発表。ショーン・ペンやマドンナ、マライア・キャリーら大物が名を連ねています」(映画ジャーナリスト)

 ペンは四人で四五〇ドルの請求に一切チップを置かず、マドンナは四〇〇ドルの食事に対して一八ドルしか払わなかったとか。

「そもそもチップはサービスに対する対価であり、接客態度やサービスが悪かった場合は支払いを拒否することができる。最悪の接客には、皮肉を込めて一セントを置くことが慣例になっています」(前出・飲食店経営者)

 店によってシステムは異なるが、チップは通常、テーブルを担当した給仕係に対して支払われるもの。店側はチップの報酬を見越し、最低賃金で雇用していることが多いが、高級店では、一晩にチップだけで数百ドル稼ぐことも珍しくない。そのため、チップを巡っては、店側と従業員の間でも争いに発展することも。

「ロバート・デ・ニーロがニューヨークで経営する高級日本食レストランNOBUでは、従業員にチップの分配を求め、訴訟問題に発展。店側が従業員に二五〇万ドルの和解金を支払いました」(前出・ジャーナリスト)

 ワースト・チッパーがいる一方で、ジョニー・デップは四四〇〇ドルの食事に対し、四〇〇〇ドルのチップを支払うなど、太っ腹なセレブが多いのも事実。所詮は気持ちの問題ということか……。 (千歳加奈子)


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