「小沢独裁」が続いてきた民主党で、ようやく小沢一郎幹事長への批判が強まってきた。先頭を切っているのは前原誠司国土交通相、野田佳彦財務副大臣、枝野幸男衆院議員ら、小沢氏と距離を置く「民主党七奉行」の面々。
一月二十三日に小沢氏が東京地検特捜部に事情聴取を受けた後、民主党内で批判したのは、二回生の村越祐民氏や、新人の横粂勝仁氏ら、若手議員のごく一部だけだった。
それが変わったのは、マスコミ各社の世論調査で「小沢氏は辞任すべき」との答えが六、七割に達し、逮捕された石川知裕議員の拘置期限が間近に迫ったから。タイムリミットまであと四日となった三十一日、前原氏は「新たな局面が生まれた時には、自浄能力を発揮していかなくてはいけない」、枝野氏も「刑事事件として区切りがついたところでしっかり説明し、国民の理解を得られなければ一定のけじめをつけていただきたい」と、揃ってぶちあげた。
「しかし、彼らの発言には『ポスト鳩山』をにらんだ自分中心の色合いが強い。菅直人副総理兼財務相は内閣No.2でめったなことはいえないし、岡田克也外相も日米関係にかかりきり。『ポスト鳩山』候補にあがっている原口一博総務相も小沢擁護派。特に前原は、ここで反小沢の一番手になれば前途が開ける、と思っているようだ」(民主党幹部)
枝野氏については、首相が認めたはずの「首相補佐官」人事が宙に浮いている。
「枝野氏は、小沢幹事長が自分の起用を望んでないと思い込んでいる。どうせ無役だし、小沢がいなくならなければ、ずっと冷や飯食いだからでしょう」(民主党関係者)
いっぽう、七奉行の中で、なお慎重なのは仙谷由人国家戦略担当相だ。「小沢批判」を聞いた仙谷氏は「もうちょっと情報収集しないとな」とニンマリ。小沢氏が辞任した場合の幹事長候補に名前があがっているからだ。
「そもそも『民主党七奉行』は、ご意見番の渡部恒三元衆院副議長が『竹下派七奉行』にあやかり、勝手に命名したもの。小沢氏や故梶山静六元官房長官ら実力派が勢ぞろいしていた『元祖七奉行』とは比べものになりません」(政治部デスク)
党内でも「小沢さんの責任論を言うなら、聴取直後から発言すべきだった。一週間も洞ヶ峠を決め込んだのはおかしい」との声があがる。世論に阿(おもね)り、自分のポストを考える小粒な七奉行たちだ。
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