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黄色いベスト運動 マクロン大統領はなぜみんなに嫌われるのか?

2018/12/24
マクロンの支持率は23%まで急落 ©共同通信社

 マクロン大統領(40)にとってゴーン逮捕はまずいタイミングで起きた。ゴーンの経営とは要はルノーの部品生産をモロッコなどに移し、その穴を日産車や共通部品の生産で埋めることだった。日産が離れたら? いまフォードの工場閉鎖で900人の解雇が話題だが、それでは済まない。だからこそ、G20で安倍首相に首脳会談をしきりに求めたのだ。あの時、手違いでマクロンを空港で出迎えたのは整備士だけだった。よりによって、黄色いベストを着て。

 フランスでは、20年以上前から「上」と「下」の「社会的亀裂」が一番の問題となっている。いま全土で起きている「黄色ベスト運動」は「下」の反抗だ。マクロンは大統領選の時から「上」と見られることは致命的だとよく分かっていた。そこで、ブランドが大好きな25歳年上の妻を表に出さないようにした。彼自身もプライドは高いが、ギラギラしたサルコジとははっきりと違う。そのおかげか、資産について批判はない。

 ではなぜ不人気なのか?