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「生活を盗撮・盗聴している可能性も」偽アプリ詐欺がどんどん高度化しているーー文藝春秋特選記事

文藝春秋1月号の特選記事を公開します。(初公開 2018年12月17日)

 トランプ大統領の登場以来、「偽(フェイク)ニュース」という言葉が流行語になっている。だが、ウェブ上の「フェイク」は、それだけにとどまらない。偽サイトから、偽アプリ、偽メール、偽メッセージ、さらには偽ニュース、偽広告、偽仮想通貨まで、何でも揃っている。

 おそらく私たちにとって、最も身近で最も危険なのは、「偽(フェイク)アプリ」だろう。

©iStock.com

 サイバーセキュリティ集団「スプラウト」の代表、高野聖玄氏は、次のように警鐘を鳴らす。

「スマートフォンが普及してからは、偽ウェブサイトに情報を入力させて窃取するだけでなく、偽アプリをインストールさせようという手法が急増している。こちらはより悪質で、偽アプリがインストールされると、それは不正プログラム(マルウェア)としてスマートフォン内で活動し始め、保存されている個人情報や情報資産を盗み出したり、あなたの端末を次のサイバー攻撃に悪用しようとしたりするだろう。中には、カメラやマイクを通して、あなたの生活を盗撮・盗聴している可能性もある」

 とりわけ恐ろしいのは、私たちが信頼を寄せている「公式ストア」にも、「偽アプリ」が紛れていることだ。

「公式ストアにおいても同様の問題がある。アップルやグーグルが運営するスマートフォン・アプリの公式ストアにも偽アプリが蔓延しているのだ。グーグルが『グーグル・プレイ』ストアで2017年に削除したアプリの数は70万本超に上り、そのうちの25万本以上が人気アプリに偽装したものだという」

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 こうなっては、ある程度、パソコンやスマートフォンの使用に習熟していても、素人にはなす術がない。

「このような乗っ取られたアカウントや公式ストアの偽アプリの見極めを、一般の利用者に求めるのは非現実的な話だ。これらは本来、SNSやアプリを提供するプラットフォーム側が対処すべき問題である。単純な注意喚起だけでなく、監督官庁や法執行機関を通じた国家的な対策をより一層進める段階に来ていると言えよう」

文藝春秋1月号

 私たちの身近に潜む「偽(フェイク)ウェブ」の恐ろしさを解説する高野氏の「偽(フェイク)ウェブ詐欺『スマホを開いただけなのに』」の全文は、「文藝春秋」1月号で読むことができる。

 著者の高野氏は、『闇(ダーク)ウェブ』(文春新書)の執筆者代表であり、サイバーセキュリティ情報に特化したオンライン・メディアである『THE ZERO/ONE(ザ・ゼロワン)』(https://the01.jp/)の発行人も務めている。

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