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学者として再起をはかる舛添要一が指摘する「改正入管法がもたらすリスク」

 海外出張の際のファーストクラスやスイートルーム利用、国会議員時代の政治資金の使途が猛烈な批判を浴び、2016年6月に東京都知事を辞任した舛添要一氏(70)。政治の表舞台を去ったあの日以来、自宅の地下にある書庫に籠ってあらゆる文献を読み漁る日々を送っているという。

「『自分は一体、何物なのか』ということを考え続けてきました。ふとしたことから政治の世界に足を踏み入れ、国会議員、大臣、政党の代表、都知事と、全力で走り続けてきました。しかし、私は結局、『ホンモノの政治家』になりきれなかったのだと思います」

自宅の書庫にて

 騒動で都政を大混乱に陥らせたことについては、「ただひたすらに反省している」といい、「すべての責任は、私にあり、都民の皆様に大変申し訳ないと思っています」と神妙に語った。

一介の学者として勉強し続けよう

 2年半の謹慎期間で、舛添氏は「自分の原点が蘇ってきました」と明かす。

「私にとって政治とは、研究対象でした。貧困だった幼少期に学者を志し、必死に勉強した末、国際政治学者になることができました。東大を飛び出して欧州に留学し、自らの研究に没頭した日々を振り返ると、本当に充実していた。あの頃の気持ちを忘れずに、一介の学者として勉強し続けよう。今はそう思うようにしています」

舛添氏

 今ではイメージが薄れつつあるが、かつての舛添氏は一世を風靡した政治学者だった。東京大学助教授として『朝まで生テレビ!』や『ビートたけしのTVタックル』などの討論番組に頻繁に出演しては、あらゆる問題について幅広い見識を披露し、言論人として頭角を現した。その頭脳レベルの高さが評価され、1992年には『舛添要一 朝までファミコン』というテレビゲームソフトまで発売されたこともある。主人公である「ココナッツ商事」に勤めるサラリーマン・藤沢和人が舛添氏の助言を受けながらビジネス上に待ち構える難題をクリアしていくという内容のロールプレイングゲームだ。

 学者として再出発を果たした舛添氏だが、“安倍一強”が進む現在の政界には思うところがあるそうだ。

「国家を左右する重要案件が十分に議論がなされないまま拙速に決められているように思えます」

改正入管法は明らかに「移民政策」

 特に12月8日に成立した改正入管法には危機感を募らせている。舛添氏は、「安倍首相は『移民政策ではない』と強弁しますが、改正入管法は明らかに『移民政策』です」とした上で、「日本は欧州と同じ轍を踏もうとしている」と指摘する。

文藝春秋2月号

「(国会では)重要なリスクについての議論が抜け落ちていた気がします。それは『移民3世リスク』です」

 なぜ“移民3世”がリスクになるのか。舛添氏渾身の分析は、「文藝春秋」2月号に全文掲載されている。

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