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外国人労働者急増で警察が危惧する「ベトナム人犯罪集団の増加」

 今年はペリー来航に匹敵するほどの外国人観の変化がもたらされるかもしれない。4月、国内の人材不足解消のため、外国人労働者を大幅に受け入れる方向で改正された入管難民法が施行されるからだ。

 無論、いい変化ばかりとは限らない。「外国人労働者の飛躍的な増加に比例して、外国人犯罪が増えることは避けられない。特にベトナム人の犯罪集団による増加を警察当局は危惧している」と話すのは社会部記者だ。

「ベトナム人留学生の数は、13年に約1万4000人でしたが、17年には6万人以上に急増。犯罪検挙件数も17年に長年トップを走ってきた中国人を抜き、5140件を記録しました」(同前)

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 ベトナム人犯罪者に多いのは、日本製化粧品など東南アジアでの売れ筋商品の組織的な窃盗だ。航空会社社員も巻き込み、母国に密輸する事件が後を絶たない。

 それを助長するのが中国人犯罪グループとみられている。彼らが提供するのは、外国人に携帯が義務づけられている身分証「在留カード」の精巧な偽造。偽造カード所持事件の検挙件数は13年に108件だったのが、17年は390件、18年には500件を突破した。所持事件でも18年度はベトナム人の検挙件数が中国人を追い抜く見通しだ。