昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

なぜシンガポールのお金持ちは「五輪前」に日本の不動産を買っているのか 

結局、いつ家を買うべきか

2019/01/28

 シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。日本では「不動産を買うのは東京五輪が終わってから」と考える人が多いですが、オリンピックが終わってもすぐには値下がりしない可能性があります。なぜなら、海外の富裕層が虎視眈々と東京一等地の不動産を狙っており、価格が安くなろうものならすぐさま投資をしようと考えているからです。

「東京で4%利回りの不動産探しているんだけど」。最近、富裕層からよく聞くセリフです。なぜシンガポールを中心としたアジアの富裕層に、日本の不動産が人気なのでしょうか。

©iStock.com

ワンルームマンションを現金即買いする外国人

「シンガポールのホテルで開催したセミナーに、ウォークインで来たお客さんが、その場で現金購入を決めたケースがあります」

 こう話すのは株式会社ブリッジ・シー・エステート代表取締役社長の澁谷賢一氏。

「その時シンガポーリアンが買った物件は田園調布のリノベ物件で、写真をひと目見て気に入り、2000万円程度の物件の購入を即決しました」

 外国人が日本で融資を受けるのは難しいので、現金一括購入が多いようです。

「場所は東京都心部が人気。千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区の物件。2000万から3500万くらいの投資用中古ワンルームをキャッシュ一括で購入する方が多いです」と、澁谷氏は語ります。

 なぜ、シンガポールのお金持ちはこのように日本の不動産に投資をしているのでしょうか。1つは彼らの多くは自国の高度経済成長期に不動産で財を築いてきたという成功体験があります。