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天職をつかんだ警備のプロ コンビニアルバイトからの華麗なる転身

東日本環境アクセスのプロフェッショナルたち #7

2019/03/08

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「患者様の生命を守る使命感」

患者様の急変を知らせる「コードブルー」。病院から依頼を受けて放送する緊急時の取り扱いのため、極度の緊張状態のなかでも正確に放送するのが大谷さんの役目

 大谷さんが勤務するJR東京総合病院は、1・2次救急を担当し、月に約300~400件の救急車搬送がある大きな病院だ。

 警備保安部門は、外来者との対応・伝達から、建物や設備の点検・監視、工事・清掃などの立ち合い、駐車場管理などに至るまで、ビルの安全を総合的に管理するのが仕事だが、病院の場合はとくに、「患者様の生命に関わる」という点で責任が重いと大谷さんは考えている。

「私たちは医療従事者ではありませんが、『患者様第一』を掲げて、あらゆる非常事態にも臨機応変な対応ができるよう心がけています」

エレベーターに安全に乗り込むサポートもさりげなく行う

 同病院では別の隠語を使用しているが、ドラマのタイトルとしても使われ、一躍メジャーになった患者様の急変を病院スタッフに知らせる病院内の隠語「コードブルー」を発令するのも、大谷さんたち警備の重要な仕事だ。

「同じ警備でも、駅ビル内と病院内ではスタンスが異なります。駅ビルはお買い物に来るウキウキした気分のお客様をお手伝いする場所ですが、病院には患者様やお見舞いのご家族など、さまざまな方がいらっしゃいます。どの方に対しても最善の安全安心がご提供できるよう、常に意識して仕事をしています」

面会者や業者、病院スタッフが絶えず訪れる多忙な受付業務も笑顔で応対する大谷さん

 コンビニのアルバイト時代は、「お客様のために」というのは、正直そこまで考えていなかったという大谷さん。「今は、患者様が何を求めているかを常に意識し、少しでもお困りの方を見たら率先して声をおかけするようになりました」と意識の変化を認識している。

 また、警備はサービス業だと考えている大谷さんは、「この仕事には際限がないので、どこまでやったらいいか迷う時もある。でも患者様の安全安心を守ることで喜んでいただければ、それが何よりのモチベーションにつながる」と警備業務のやりがいを教えてくれた。

現場スタッフの作業確認を行うインスペクションもSVの仕事