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天職をつかんだ警備のプロ コンビニアルバイトからの華麗なる転身

東日本環境アクセスのプロフェッショナルたち #7

2019/03/08

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「ウイスキー、大好きー」

 常に患者様の生命の安全を見守る警備の仕事は、真剣なあまり、顔がこわばって相手に「怖い」印象を与えてしまいかねない。

 今は現場指導専任者として、新人教育や警備検定試験の指導も行っている大谷さんは、新人に「ウイスキー、大好きー」と笑顔のつくりかたを教えている。

「『いつも笑顔で』というのは、警備に限らず、東日本環境アクセスの社風だと思います。清掃スタッフも笑顔が多い。楽しく、わかりやすく、患者様第一で。それをいつも指導しています」

「ウイスキー、大好きー」で口角をあげ、笑顔をつくる

 また、大谷さんは東日本環境アクセスを「懐の深い」会社だと話す。

 同社は、年に1度、正社員登用試験を行っている。契約社員として入社した大谷さんは、入社後約3年で正社員に昇格したが、その前に一度不合格になった経験がある。

「落ちた時に、センター長や上司から『今回できなかったところを来年はがんばろう。きみならできる』とあたたかく励ましてもらった。頑張りたい人の背中を押して、本人のいい部分を伸ばしてくれるので、結果としてみんながステップアップできる環境になっている」と話す大谷さん。「頑張りたいという本人の意欲があれば、年齢や経験に関係なく認めてもらえるのが、この会社のよさだと思います。頑張り屋が多く、お互いがライバル感覚。資格試験にもみんなどんどんチャレンジするので、私も負けていられません」

お互いがライバルでよき仲間

 大谷さんが所属するJR東京総合病院クリーンセンターの榎本センター長は、大谷さんに「早く管理職になれ」といつも激励していると話す。「大谷さんは頼りがいがあり、指導力もある警備の鑑。ただ、ちょっと真面目すぎるところがあるので、もっと力を抜いてもいいと冗談半分で“指導”しています」

(右)榎本クリーンセンター長、(左)小島副所長

 学生時代から、バイクが趣味という大谷さん。今は忙しくて愛車に乗る機会も減ったが、時間があればまたバイクにも乗りたいと話す。「東日本環境アクセスといえば、やはり『清掃のプロ集団』なので、将来的には清掃業も勉強してみたい。まずは警備業務を徹底して高め、それからほかの業務にもぜひ関わってみたいです。でもまずやらなきゃいけないのは、体重を落とすことかな(笑)」

 当たり前のことをばかにせず、ちゃんとやる。周囲の厚い信頼を得た警備のスペシャリストは、今日も笑顔で来訪者の安全安心を見守っている。

写真=佐藤亘/文藝春秋

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