昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載シネマチャート

“音”だけで犯人を見つけ出す新感覚サスペンス 「THE GUILTY/ギルティ」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

コペンハーゲン警察のアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は、ある事件をきっかけに一線を退き、緊急通報司令室でオペレーターとして働いている。大雨の夜、イーベンという女性から、今まさに自分が誘拐されているという通報が入る。彼女を乗せた白いワゴンの居場所にパトカーを向かわせれば任務は終了だが、彼はイーベンの身を案じ、彼女の自宅に電話をかける。電話に出た6歳の娘から、ナイフを手にした前夫のミケルがイーベンを無理矢理に連れ去ったことを聞いたアスガーは、司令室から遠隔操作をしてイーベンを救おうとするが……。

〈解説〉

スウェーデンの新鋭、グスタフ・モーラー監督が自身の脚本で長編デビュー。緊急通報司令室の映像と電話口の声や音だけでストーリーが進行するサスペンス。88分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆観る者の想像力を信じて、1本の電話のやりとりだけで見せるという奇想をダレさせずに。88分という上映時間も正解。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆低予算映画のお手本。脚本を練り、ラジオドラマの作法で急所を観客の想像力に委ねる潔さ。ミニマリズムの一本勝負だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆ろくでもない通報と急を要する事件が同時に降り注ぎ、息を詰めずにおれない闇が浮き上がる。88分とは思えない濃さ。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★キリキリの引き算が効いた話術に驚嘆! 聴覚によるイメージ操作の妙。画面に登場しない白いワゴンを目撃した気になる。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆限られたもので作るミニマムな手法。緻密な音設計に対して省エネな視覚効果の対比。画面に動を求めず、狙い撃ち。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S

INFORMATION

「THE GUILTY/ギルティ」(デンマーク)
2月22日(金)より新宿武蔵野館/ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
監督・脚本:グスタフ・モーラー
出演:ヤコブ・セーダーグレン、イェシカ・ディナウエ、オマール・シャガウィー、ヨハン・オルセン ほか
https://guilty-movie.jp/

出典元

驕れる安倍晋三のフェイクを撃つ

2019年2月28日号

2019年2月21日 発売

定価420円(税込)