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女性は水着モデル。胸は商売道具だった

 公判では「女性がせん妄状態だったか」が焦点となり、地裁は「術後の17分間、せん妄状態だった可能性がある」と認定。検察側は「女性の胸に唾液が付着し、DNA型鑑定で被告のものと確認された」と主張したが、男性がマスクをしていなかったことなどから、地裁は「会話中に唾液のしぶきが飛んで付着した可能性が否めない」と退けた。また、DNAの鑑定担当者が試料を廃棄していたことも分かり、「検査者としての誠実さに疑念がある」と批判した。

「女性は水着モデルをしていたといい、胸はいわば商売道具。医師は形を崩さないよう慎重に施術したようです。そうした直後に犯行はあったのか、病室内の防犯カメラ映像があるわけでもなく、地裁は難しい判断を迫られました。女性は判決後に記者会見し、『どうしたら信じてもらえたのか』などと涙ながらに訴えました」(前出・記者)

 男性は妻と3人の子を抱える一家の大黒柱。逮捕で100日超も勾留され、生活や仕事に深刻な影響を受けたという。一方、せん妄が原因とすれば、被害を訴えた女性にも落ち度はない。実際に、今回の判決は「女性の証言自体は信用できる」と判断している。

 無罪判決が出た以上、警察や検察による捜査の検証は不可欠だ。警察には証拠の扱い方をさらに慎重にし、医療に関する専門知識を十分に備えた上での捜査が求められる。

出典元

日産西川社長<激白120分>「ゴーンは日本人をナメていた」

2019年3月7日号

2019年2月28日 発売

定価420円(税込)

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