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今からはじめる我が家の“終活”

平均寿命80歳の長寿国と称された時代は過去のこと。今や日本は政府が人生100年時代構想を掲げる超高齢化社会に突入しようとしている。“終活”も、人生の終わりを迎えるためだけでなく、より良く人生を生きぬくための準備活動として誰もが関心を抱くテーマとなっているのだ。


ライフプランとして考えるアクティブシニアの終活

 すっかり私たちの生活に定着した感のある“終活”。生前に死を考えたり準備をすることが不謹慎であるという日本人ならではの感性は一変し、むしろ誰もが迎える第2の人生をゆとりをもって生きるための“備え”として考える人が増えているのだ。背景にあるのが、超高齢化社会におけるアクティブシニアの存在。現在3000万人以上と言われる65歳以上の高齢者たちは、終活の当事者でもある反面、親や親族を送る立場であるケースも多い。まだまだ現役で活動し余生を謳歌したいと考える世代なのだ。

 そうした層に向けてライフステージをトータルで捉えたサービスを提供している葬祭事業者もある。従来の葬儀、結婚式だけでなく喜寿や米寿といった節目の祝い事、七五三のお祝いなど家族が集う行事に積極的に利用することで“いざ”という時に緊密な連携のもと必要な情報を入手できるのだ。一方、古くからある互助会システムも月々の少額の積み立て金で有利な特典が受けられるなど、多彩なメリットであらためて注目を集めている。また時代性を反映するのは選択肢の多様化。直葬、家族葬など小規模形式の葬儀はもとより立地・利便性でニーズの高まる納骨堂や形、デザインで選べる墓石などライフスタイルに合わせ様々な選択が可能だ。肩肘張らずに、まずは近隣で葬祭コーディネーターが常駐する事業者に相談することから始めてみるのも良いだろう。

「終わり」のためではなく、長い人生を楽しみ家族と共に豊かに生きぬくための知恵こそが現代に求められる終活なのである。

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