昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載すごいアート

「あと5年生きられれば、真の絵描きになれる」と語った葛飾北斎の変遷

『新・北斎展』――すごいアート

2019/03/09

 江戸を代表する浮世絵師、葛飾北斎。彼は画業70年の間に春朗、宗理、為一など度々画号を変えた。本展では約480件の作品を6つの画号で分け、この絵師の全貌に迫る。

 会場には北斎が20歳の時に描いた役者絵や、初公開となる「鎌倉勝景図巻」、『北斎漫画』や「冨嶽三十六景」などの人気シリーズ、絶筆とも言われる「富士越龍図」など貴重な作品がずらりと並ぶ。

 国内外の美術館の優品に加え、今回の目玉の一つは、昨年逝去した北斎研究の第一人者、永田生慈氏旧蔵の作品群。幼少より北斎を愛した氏が選りすぐった名品を見ることが出来る貴重な機会でもある。

 長寿を全うした北斎の画業は壮大だ。死を前に「あと5年生きられれば、真の絵描きになれる」と語ったという彼は、生きること、描くことに執念を燃やした。類希(たぐいまれ)な描写力、機知に富んだ画面。人間としての魅力。北斎を味わい尽くせる展覧会だ。

INFORMATION

『新・北斎展』
~3月24日 森アーツセンターギャラリー 03-5777-8600(ハローダイヤル)
※会期中展示替え有り
https://hokusai2019.jp/

出典元

就活女子大生の私を弄んだ大林組幹部

2019年3月14日号

2019年3月7日 発売

定価420円(税込)