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撮り鉄の私が“清掃”の仕事で夢を形に「今は電車よりも『仲間』の姿に目がいきますね」

東日本環境アクセスのプロフェッショナルたち #8

2019/03/28

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 JR東日本のグループ会社「東日本環境アクセス」は、首都圏を中心とした駅や駅ビルの清潔感を保つ「清掃のプロ」が約3800人働いている。なかでも、電車の折り返し運転を行う駅では、わずかな時間に電車内の清掃をすばやく正確に行うプロフェッショナルが24時間シフトで勤務している。

「子どもの頃から鉄道が大好き」という鈴木さん

「大人になったら電車の運転士になりたい」

 JR久里浜駅で、折り返し電車や駅構内全般の清掃作業を行っている鈴木誠さん(37歳)。子どもの頃から鉄道が大好きで、「大人になったら電車の運転士になりたい」と憧れを抱いていた。

 しかし小学生の時に色覚異常があることがわかり、小さな信号灯の色判断を瞬時に求められる鉄道運転士には、残念ながら適性がないと言われてしまう。

 夢を諦めざるを得なかった鈴木さんだが、ある日、新たな目標ができた。それは「清掃」だった。

 鈴木さんの清掃熱は、小学校の給食の時間に配膳台をピカピカに磨きあげて褒められたことから火がついた。最初は磨けば光ることが単純に面白かったが、次第に「汚い場所でも、自分が手を加えることでキレイになる」ということが面白くなっていった。

 そのうちに、小学校のトイレ清掃について「水だけでは床タイルの汚れが十分に落ちないので、洗剤を使いたい」と先生に提案までするようになったという。

「清掃は、自分がやればやっただけキレイになる、という達成感が大きい。小学生の時は、勉強よりも教室やトイレ清掃にやりがいを感じていました」と鈴木さんは話す。

「キレイにすることに達成感や充実感、喜びを感じます」

 大人になって就職を考えた鈴木さん。駅の構内で、鉄道会社を親会社に持つ東日本環境アクセスの社員募集ポスターを目にし、「裏方でもいい。やっぱり鉄道に関わる仕事がしたい」と入社を決めた。

 鉄道は社会を支える重要な交通インフラだが、そのなかでも電車の車内清掃や車両整備は、安全で快適な電車の運行には絶対に欠かせない。常にお客さまと接する現場の最前線で、刻々と変わる状況に対応しながら公共性の高い重要な業務に携われることに、鈴木さんは大きな責任とやりがいを感じている。

 鈴木さんの仕事ぶりは高く評価され、事業所および会社全体のサービス品質向上に取り組む「サービス推進員」に任命されている。また、職場の仲間の「いいな」と思う行動に対してほめた人・ほめられた人それぞれにポイントが貯まる「ハッピーポイント」を100ポイント集めた人に授与される「ゴールドバッジ」も、鈴木さんは去年獲得している。

胸に光る「サービス推進員」と、ハッピーポイントのゴールドバッジ

 東日本環境アクセスには、鈴木さんと同じように清掃が好きという人はもちろん、JRや他企業を退職した後、やりがいを求めて再就職する人など、人生経験が豊富な先輩方も多く活躍している。鈴木さんは「業務以外の面でも学びの多い職場」と同社の魅力を語る。

常にお客さまの視線を意識して「魅せる清掃」を心がける