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「野球は確率のスポーツ」 公立の明石商が兵庫で“敵なし”になった理詰めの戦略とは

2019/03/23

 3月23日、第91回選抜高校野球大会が幕を開ける。出場32校中、注目すべき存在の1つが明石商業だ。

 公立校(明石市立)でありながら県大会4季連続優勝中と、強豪私学が揃う兵庫県で敵なしの強さを誇る。昨秋の近畿大会準決勝では、智辯和歌山に12対0で圧勝。2度目の選抜出場を確実にした。

18年夏は延長の末初戦敗退 ©共同通信社

 同校の特質がはっきり表れたのが、初めて甲子園の土を踏んだ16年春の1回戦・日南学園戦だ。同点の9回裏、フォースプレイが成立する一死満塁の場面であるにもかかわらず、スクイズを仕掛けた。かつて高知・明徳義塾中で全国制覇し、07年から明石商を率いる狭間善徳監督は言う。

「野球は確率のスポーツ。すべての状況を見てベストな選択をした結果がたまたまスクイズだった、というだけです」

 奇策に見えても狭間にとっては常に最善策。その采配の根拠となるのは映像研究だ。

「日南学園は左腕投手でした。スクイズがあり得る場面では投手が足を上げる間に捕手が三塁走者の動きを見るのがセオリー。でも映像では、捕手は投手しか見ていなかった。だから走者には早めにスタートを切らせることができた」