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「とんでもないことが起きている……」 日本にコカインが激増した2013年に何があったか

 大半が人から人へ渡る舶来品である麻薬はその性質上、周囲を巻き込まずに置かない。コカイン使用容疑で逮捕された俳優・ミュージシャンのピエール瀧容疑者(51)にコカインを譲渡した疑いで、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部は3月19日、通訳業の田坂真樹容疑者(48)を逮捕した。

芋づる式で他の逮捕者が出るか ©共同通信社

 全国紙社会部記者の話。

「注目は田坂の夫で、瀧が所属するテクノバンド『電気グルーヴ』と関係の深い有名DJです。田坂は『知り合いに頼まれて渡したが、コカインとは知らなかった』と供述しており、次の捜査の矛先が注目されます」

 コカイン禍はどこまで広がるのか。日本では過去、コカインは覚醒剤、大麻の陰に隠れ、目立たない存在だった。それが一変したのが2013年。前年の押収量の実に10倍超である118キロものコカインが神奈川県の海岸に漂着したのだ。

「何かとんでもないことが起きていると思った」と当時を知る捜査関係者は振り返る。「そんな需要があるとは思えず、衝撃だった。日本市場開拓のためだったのか……」