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国民・玉木氏の迷走で“壊し屋”小沢一郎氏へのゆがんだ期待

破壊力は今も政界随一? ©文藝春秋

 自由党の小沢一郎代表(76)はイライラを隠さなかった。3月28日、国民民主党の玉木雄一郎代表(49)と会談した際のことだ。

 統一地方選後の4月末まで合流の結論を先送りすることが決まり、玉木氏は会談後、「小沢氏は怒っていないのか」と問い詰める記者団に「そりゃ、そうだよ」と認めざるを得なかった。そもそも2人は1月下旬の段階で1カ月後の両党合併で内々に合意していたのに、国民内にある「小沢アレルギー」で、党内手続きが延び延びになっているのだ。

 平野博文幹事長や古川元久代表代行ら国民の幹部には、玉木氏より当選回数を重ねる先輩が少なくない。ただ、そういった幹部も、30年前に自民党幹事長を務めた小沢氏から見れば赤子のようなものだけに、警戒感が強い。特に平野氏は、合流に向けた協議の責任者だが、「党内の慎重論を理由に意図的に協議を遅らせている」(政治部記者)との見方がもっぱらだ。国民の関係者はいう。「平野氏らは、国民が自民党への対抗勢力になれる見込みがない今、野党幹部としてぬるま湯に浸かっている方が、心地よいと思っている」。

 しかし、若手の間には逆に小沢氏という“劇薬”を利用したい、という声がある。