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独占「菅官房長官はポスト安倍の有力候補」 二階俊博幹事長が菅氏を“本命”として評価する理由

二階氏が語った「トップリーダーに求められる2つの資質」

 5月1日、安倍晋三総理の下で令和元年は幕を開ける。だが、自民党政権は新時代の船出と共に、「ポスト安倍」という新たな課題に直面する。安倍総理の自民党総裁任期は、令和3(2021)年9月まで。つまり、あと2年あまりの間に後継者を選ばなければならないのだ。

 石破茂氏、岸田文雄氏、加藤勝信氏、河野太郎氏……これまでも「ポスト安倍」の名前は幾度となく語られてきた。しかし、「安倍一強」があまりにも長く続いたため、どの候補も「イマイチ」「なんか違う」との印象はぬぐえなかった。この6年半、自民党は“強すぎる政権”を享受しすぎた故に、これから「ポスト安倍の不在」というツケを払わなくてはならない。

 そんな中、今年に入って“本命”として急浮上してきたのが、菅氏である。4月1日には、新元号「令和」を発表し、“時の人”にもなった。当の本人はかねてから「(総理を目指すことは)全く考えていない」と否定し続けてきたが、官房長官としての実績や安定感から、党内で待望論は絶えない。

菅義偉・内閣官房長官 ©AFLO
二階俊博自民党幹事長 ©文藝春秋

 その代表格が、自民党きっての実力者、二階俊博自民党幹事長だ。

「文藝春秋」5月号にて、インタビュアーの政治解説者・篠原文也氏から「私はポスト安倍の最大の惑星は菅義偉官房長官ではないかと思っているんです」と問われた二階氏は、次のように答えている。

「菅さんはこの難しい時代に官房長官として立派にやっておられますね。それは素直に評価に値すると思っています。また、彼はそういうこと(ポスト安倍の総裁候補)にも十分耐えうる人材だとも思っています」

 また、トップリーダーに求められる資質について、二階氏はこう述べた。

「みんながまとまるためには、相手の意見を聞く必要があります。無論、聞くだけではなく、こちらも主張をしなければなりません。それらが帰するところは『胆力』です。そして何より『誠心誠意』。テクニックでは人は動かないことは肝に銘じる必要があります」

 胆力と誠心誠意がある政治家。二階氏の念頭に菅氏があったかどうか、明確には語られなかったが、これまでも水面下で二階氏が「総理に何かあっても菅がいる」と、“官邸の大番頭”に全幅の信頼を置いてきたことは間違いない。

 ちなみに、31年前、昭和から平成への改元時に「平成」を発表した「平成おじさん」こと小渕恵三官房長官(当時)はその後、総理の座を射止めている。ならば、「令和おじさん」はどうか。その一挙一動に、いま永田町が注目している。

文藝春秋5月号

「ポスト安倍」のほか、憲法改正、日韓関係、「細野豪志」問題などについて二階氏が本音を語った記事「『安倍後継』は菅官房長官も十分資格あり」は、「文藝春秋」5月号に掲載されている。

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