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お代替わりと秋篠宮家の未来――33億円「宮邸大規模改修」と、職員51人「皇嗣職の新設」

2019/04/12

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会

 長女・眞子さまの結婚延期問題で国民の注目が集まっている秋篠宮家だが、お代替わりを契機に、事実上の「皇太子」に当たる皇位継承順位第1位の皇嗣となられる秋篠宮さまについて、宮内庁内部で懸念の声が上がっている。

「東日本大震災八周年追悼式」に臨席された秋篠宮ご夫妻 ©JMPA

 宮内庁関係者が語る。

「秋篠宮さまは日蘭協会など12の団体で総裁や名誉総裁を務められていますが、皇嗣となってもこうした役職をほとんど全て、そのままずっと続けるのではないかという心配の声が、庁内では上がっています。天皇陛下や皇太子さまはこれまで、臨時の名誉職には就かれてきましたが、天皇陛下は常任の総裁や名誉総裁を務められてはいません。皇位継承者や皇位継承順位第1位のお立場には、公平性と中立性が求められるからです」

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 たしかに、常任の名誉職については、皇太子さまと皇太子妃雅子さまは、日本赤十字社の名誉副総裁を、秋篠宮妃紀子さま、常陸宮ご夫妻、三笠宮妃百合子さま、同宮家の信子さま、高円宮妃久子さまとともに務められているだけだ。

©JMPA

 昭和天皇は1964年の東京五輪と1972年の札幌五輪で名誉総裁を務め、天皇陛下も1998年の長野五輪で名誉総裁を務められた。皇太子さまも新天皇として、来年の東京五輪に名誉総裁として臨まれることが決まっている。だが、いずれも臨時の名誉職だ。

 一方で、秋篠宮さまは12団体で総裁や名誉総裁を務めており、お代替わり後もそれを続けられる見通しだというのだ。

「皇族も高齢化が進み、亡くなられたり、結婚されたりするなかで皇室全体の人数が先細りしている現状では、宮家の担務として、ある程度は仕方がないことなのは事実です。秋篠宮さまが務められているものには代々、宮家の皇族が継承してきた歴史あるものもあります。

婚約内定記者会見での小室圭さんと眞子さま ©JMPA

 例えば大日本農会総裁は代々皇族が継承してきたもので、旧皇族の梨本宮から高松宮さまが引き継ぎ、それを引き継いだ桂宮さまが2014年に亡くなられたことから、秋篠宮さまにたすきが繋がれたという経緯があります。

 ただ、日本とオランダの友好親善を目的とした日蘭協会の名誉総裁のような役職は、ある程度、自由が許される宮家の公務としてはふさわしいものですが、皇嗣の立場では公平性の点でどうなのかという疑問の声があるのです」(前出・宮内庁関係者)

ICUを卒業された佳子さま ©JMPA

 天皇陛下は国の大小で来日した賓客への対応を変えることが一切ないことで知られる。日蘭協会にだけ深く関わるということは、皇嗣にとってオランダは特別という誤った印象を与える恐れがあるのは確かだろう。