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野村ホールディングスの“モーレツ”離れ 新入社員からは「普通の会社なので拍子抜け」

2019/04/12

 4月4日、新たな構造改革策を発表した「野村ホールディングス」。永井浩二CEO(60)によれば、18年3月期実績に比べ、1400億円のコストを削減するという。

永井氏は「厳しい環境、一過性ではない」 ©共同通信社

「社員の増資インサイダー事件で当時の渡部賢一CEOが辞任したのを受け、永井氏が後継者に抜擢されたのは12年のこと。若返りを求める声もありましたが、あの“大タブ”こと田淵節也元社長を超える在任8年目に突入しました」(メガバンク関係者)

 だが、永井氏を取り巻く環境は厳しい。直近の18年4~12月期決算で7年ぶりの最終赤字(▲1012億円)に転落。08年に買収したリーマン・ブラザーズの収益が上がらず、のれん代の減損処理を行ったことなどが主因だ。「(少子高齢化などで)伝統的な投資銀行ビジネスは崩壊しつつある」と危機感を露わにした永井氏。そこで、リーマン買収で築いた欧州でのトレーディング事業を大幅縮小し、コストの半減を決めた。

「その余力を中国の富裕層ビジネスに振り向ける方向ですが、リスクが大きい。とりわけ金融の主戦場である欧州市場でのプレゼンス低下は避けられません」(同前)