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「この学校では将来に希望が持てません」

 バイト先はコンビニが圧倒的に多く、チェーンの飲食店やスーパーなどが続く。

 だが、多忙さだけが失踪の理由ではないようだ。

「この学校では日本での将来に希望が持てません」

大量失踪者を出した王子キャンパス

 複数の友人が学校から姿を消したというネパール人の女子留学生はこう嘆く。

「ここから大学や専門学校へは相当頑張らないと入れない。就職先を求めてきているのに学費だけが出て行くので、多くの学生が不満を溜め込んでいます」

 現在、大学には約8000人の学生が在籍し、約5000人が留学生だ。留学生数は早大に次ぎ、国内で2番目に多い。正規の学部でも「クラスには40人中、日本人が1人しかいない」(社会福祉学部の中国人留学生)。

 この大学はどのように成り立ってきたのか。00年の開校後は、社会福祉士や公務員の育成を売りにして学生を集めていた。だが、競合校が増えたため、留学生を集める方針に転換。それを主導したのが、大学創設者で理事長、事務総長を務めた中島恒雄氏(71)だ。

大学創設者の中島氏

 前出の大学関係者が語る。

「中島氏は08年、女性職員への強制わいせつで実刑判決を受け、文部科学省から学校経営に関与しないよう指導を受けた。しかし、収監中に手紙などで『留学生をたくさん取れ』と指示を出していました(大学側は中島氏の指示を否定)」

 今年度には中島氏が経営に関与していたことが発覚し、文部科学省から私学助成金を半減された。

「今回の研究生失踪問題も、今後の調査の結果によって、何らかの対応をとることになる」(文科省私学助成課)

 名古屋にはグループの学校法人が運営する専門学校がある。同校の2年の課程を終えた留学生は、書類選考のみで大学の通信制の学士課程に編入できる。

「志望動機も日本語で書けないような留学生たちが、すべて講師の指示通りに書類の文章を作り、編入してくる。学校としては学生が長くいてくれたほうが儲かるので、それで構わない」(前出・大学関係者)

 留学生の夢や希望を食い物にする“教育者”たちが、日本の評判を貶めている。

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出典元

奔放プリンセス佳子さまの乱全内幕

2019年4月4日号

2019年3月28日 発売

特別定価440円(税込)