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「日本の地図を作っているのは俺たちだ!」 グーグルマップ混乱でわかった「ゼンリン」の底力

毎日6時間以上歩いて地図を書いている

「足を使っていない企業にゼンリンが負けるわけありません」と自信満々に語るのは、元ゼンリン社員だ。

ゼンリンの高山善司社長

「ゼンリンでは数年に一度、地図の改訂を行ないます。その改訂にむけて、毎日、全国に約1000人いる調査員が一軒、一軒、6時間以上、歩いて地図を書いているのです。山の中でもそこに道があれば歩いて行きます。日本は狭い道が多いのですが、『両手が広げられる』という条件を満たしていれば、歩道としてカウントし、地図に記入します。都心では構内調査というのがあり、地下鉄駅内の経路も調べ上げる。そうした作業を繰り返すことで地図の正確性を維持し続けるのです」

 地味な上に、体力勝負の仕事だという。

「表札の掲載をめぐって、住民と警察沙汰になることも少なくありません。正直、給与はかなり低く、割に合いませんが、それでも続けられるのは、『日本の地図を作っているのは俺たちだ!』という自負があるからです」(同前)

 グーグルに取材を申し込むと、次のように回答した。

「ユーザーの皆様にはご不便をおかけしておりますことをお詫び致します。個別の契約やデータプロバイダについてはコメントしておりません」

 ゼンリンの広報担当者は「今後も変わらず、正確な地図を作っていくだけです」と言葉少なに答えるのみ。

“4000万歩の男”伊能忠敬も喜んでいるはずだ。

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出典元

安倍政権VS.平成皇室「令和」<暗闘ドキュメント>

2019年4月11日号

2019年4月4日 発売

特別定価440円(税込)

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