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 そして、平成が終わりを迎えようとしている今――。

 五木氏は、宇多田をどのように見ているのだろうか。

「生と死はすごく近い存在」

 五木氏は、改めて今、宇多田とダニエル・キイスの対談記事「もうひとりの私」(『文藝春秋』2000年1月号)中の、“ある言葉”に注目する。

〈宇多田 日本の作家で、志賀直哉という人がいて、「城の崎にて」という小説を書いたの。列車事故で死にそうになった人がリハビリのために温泉に行き、そこで死が人生に一番近いものであり、いつもそばに居るものだと気づくの。紙のようなもので、紙の両面が生と死を示している。それを読んで、私は怖ろしかった。結局、生と死はすごく近い存在だから、若者は魅了されて、探りたいと思うのだろう、と〉

 五木氏はこの言葉から「意識的に何かを探そうとする小賢しい『知識』ではなく、自然体の本物の『知』」を感じたという。

 はたして、宇多田の「知」の源流とは何なのか――。

「文藝春秋」2019年4月号

 宇多田の母・藤圭子、祖母・竹山澄子にまで遡って、宇多田に脈々と受け継がれる精神の系譜に着目した五木寛之氏の分析「母娘三代『ミディアム』の血脈」の全文は、「文藝春秋」4月号に掲載されている。

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