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ハレクラニやブルガリも 日本で続々開業するホテルを一覧にしたらすごかった

これだけ増えても、外資系ホテル会社がリスクを負わない理由

2019/05/01

genre : ライフ, , 社会

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 最近街中に新しいホテルが目立つようになった。東京五輪を来夏に控えた東京のみならず、大阪、京都、沖縄などでも開業が相次ぐ。

 新規開業ホテルの増加は、年間3000万人を超えるようになった訪日外国人客の増加が背景にあることはよく知られている。これまでホテルを扱わなかった不動産会社や異業種からの参入も増え、ホテル業界は活況を迎えている。いっぽうでホテルは作りすぎなのではないか、五輪が終われば外国人はやってこなくなり、ホテルは閑古鳥が鳴くようになるのではとの憶測も飛び交う。

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7000室以上の外資系ホテルが開業予定

 だが外野の喧しい議論とは別に、これからの日本におけるホテル開業予定を調べると、外資系ホテル、とりわけ外資系の中でも高級ブランドの開業が相次ぐ予定だ。今年から2023年までの国内でオープンを予定している外資系ホテルの一覧を別表に掲げた。驚くべきことに今後国内ではざっと7000室以上の外資系高級ホテルの開業が予定されている。

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 外資系ホテルはマリオット、ヒルトン、IHG(インターコンチネンタルホテルズグループ)、ハイアットの4大グループに大別される。その中でマリオット系列のホテルが現在判明しているだけで17棟もの開業を予定。ほかにハイアット6棟、IHG5棟、ヒルトン4棟がこの期間での開業を予定している。

地方都市にも続々進出

 外資系高級ホテルはこれまでは東京、京都、大阪といった日本を代表する都市には進出していたものの、国内地方都市への出店は行われてこなかった。ところが今後の開業予定をみると北海道ニセコで4棟、沖縄で4棟などリゾートエリアでの出店が目立つ。ニセコは今や外国人スキーヤーてんこ盛り、沖縄は南国リゾートで不動の地位にあり、いずれもインバウンド需要の高さに目を付けたものと思われる。また、箱根や別府といった旧来型の日本の温泉リゾートや日光などの伝統的な観光地にも進出するブランドが現れ始めたのは新しい動きだ。