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連載「イラク水滸伝」外伝

辺境作家がバグダード「ふれあい散歩旅」で出会った素顔のイラク人たち

「イラク水滸伝」外伝――第2回:バグダードの民泊事情

2019/04/29

genre : ライフ, , 国際

盃を持った酔いどれ詩人の銅像

いっとき「反イスラム的」と壊されそうになったが、近隣住民の反対で、なんとか破壊をまぬがれたという

 8~9世紀に活躍した酔いどれ詩人アブー・ヌワースの銅像。「1980年代はこの銅像のある広場でカップルが一緒に酒を飲んだりエッチしてたりした」と私と親しい別の在日イラク人の人が言っていた。飲酒に厳しい現代のイラクでは極めて例外的に、今でもここでは昼間から酒を飲んでいる輩がいる。

街角の茶屋は「普段着のイラク」の象徴

「鯉の円盤焼き」と同じように薪を燃やしている

 イラクでは「家庭や気さくな場所ではお茶」、「あらたまった場所や特別なゲストにはコーヒー」という使い分け(飲み分け?)がある。これはカラーデ地区の道端にあった茶屋。太い薪を燃やして濃いお茶を入れてくれた。

スマホで空手の動画を見せられたが……

 相席になった若者たちは日本の空手が好きだと言ったが、私たちは防犯上、「カネをもっていない中国人」を装っていたので、話が弾まなかった。残念!

(「イラク水滸伝」本編は『オール讀物』2019年5月号で連載中)

写真=高野秀行

オール讀物2019年5月号

 

文藝春秋

2019年4月22日 発売

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