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A子さんが告訴を決意した外務省のひどい対応

「すると処分を受けることなく、退官して17年9月に日イラン友好協会会長に就任していた。外務省の要請で会長は辞任しましたが、事案の対外公表を望むA子さんの意向は無視されました。しかも、省内には被害相談の記録さえ文書に残されていなかったのです。信頼していた担当者から『組織がこの件を隠蔽したかもしれない』と告げられ、6月末には急性ストレス反応と診断されました」(同前)

 外務省人事課は今年2月20日になって、A子さんに駒野氏への聴取結果を報告。駒野氏が「心の整理をつけて忘れるよう努めている」などと弁解していることが記されていた。

「さも痴情のもつれかのように理解していることにショックを受け、外務省人事課の一連の対応の酷さも許せなかった。そこで公訴時効(7年)を目前に告訴に踏み切ったのです」(同前)

 今年3月には、植沢利次ケニア大使(当時)が大使としては最も重い厳重訓戒(停職12カ月相当)処分で退職。セクハラが疑われる行為があったという。在外公館を舞台にした性暴力はなぜ繰り返されるのか。

植沢利次前ケニア大使はオシャレで有名だった ©共同通信社

 元外務省主任分析官の佐藤優氏が指摘する。

「在外公館では大使は“王様”。人事権を握り、部下は逆らえません。ましてイランのような緊張状態にある国でこんなことが起きるとは組織が緩んでいる。しかも外務省はこれを個人の問題に矮小化することで、組織を守ろうとしているのです」

 外務省と駒野氏からは回答がなかった。

 女性活躍を掲げる河野太郎外相。だが、理想と現実は大きくかけ離れている。

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出典元

新天皇を悩ませる秋篠宮さま「即位拒否」 雅子さまのご体調

2019年5月2・9日号

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