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ベストセラー移籍で出版社困惑 こんまりに“片づけられちゃった”理由とは?

〈コンマリ社が4000万ドル(約44億円)の資金を調達すべく投資ファンドと交渉中〉

 3月7日、米ニュースサイト『The Information』がそう報じた。コンマリ社とは“こんまり”こと近藤麻理恵氏(34)が夫と設立した会社。「片づけコンサルタント」がビッグマネーを呼び込む世界的ビジネスへと成長したその陰で、「生みの親」ともいえる出版社が“片づけ”られていた……。

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著作の売り上げは全世界で1000万部超

 2011年刊行の『人生がときめく片づけの魔法』がミリオンセラーになった近藤氏。同書は40カ国以上で翻訳され、米誌『タイム』の「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれた。

 16年に新たなビジネスチャンスを求め渡米し、さらにブレイク。今年1月には米映像配信大手Netflixが、氏の片づけ伝授番組『Tidying up with Marie Kondo』を配信開始した。

「『kondo』が“片づける”という意味の動詞になり、アカデミー賞授賞式に招かれるほどに。Netflixの出演料は高額。1本500万円ともいわれます」(ネットメディア関係者)

 というからまさにアメリカンドリームの体現だ。

Netflix公式サイトより

 2月に近藤氏にインタビューした在米ジャーナリストの安部かすみ氏が語る。

「近藤さんは『organize the world』(世界を整理する)活動をしていきたいと話していました。投資文化が成熟しているアメリカでは、生まれたての会社も一夜にして急成長できます。近藤さんが認定する『こんまりコンサルタント』は世界中に増えており、出資は自然な流れでしょう」

 44億円の使い途は明らかになっていないが、

「“こんまりグッズ”を作成してネット販売したり、家庭用品やおもちゃの業界と組み、片づけで捨てられたモノをどう活かすかというビジネスも考えられます」(経済ジャーナリスト)

 再ブームを受け、日本の書店では『人生がときめく~』の「改訂版」が平積みになった。ところが……。