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なぜ散歩をする柴犬とおじさんがこんなに面白いのか 大西信満が語る「妙な距離感」

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 散歩をする柴犬とおじさん。道々立ち寄る公園にも、柴犬とおじさん……。映画『柴公園』は、3匹の柴犬と3人のおじさんが公園のベンチに集う、少しだけ劇的な100分間。あたるパパ(渋川清彦)にさちこパパ(ドロンズ石本)、そして大西信満(しま)さん演じるじっちゃんパパが、無駄だけどあるあるな話(トーク)に真剣になる。

©2019「柴公園」製作委員会

「互いに深入りしないから犬の名前しか知らない。でも、かえって本音が言えたりもする。若ければ飲みに誘えても、一歩踏み込むと関係が壊れてしまうという人生の経験則で、おじさん同士に妙な距離感が生まれて面白いんですよね」

 本作は1月にローカル局で放送された連ドラの続き。ドラマでは犬の服や名前をめぐる会話がベンチで交わされた。

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「3人の“色”は互いに探っていくうちに自然と出ていきました。じっちゃんパパは、ちょっと神経質で時々ムキになる。普段はシリアスで重い役が多いので、格好つけず、ちゃんとしなくてもいい役が、なんか心地よかったですよ」

『キャタピラー』の“軍神様”、『さよなら渓谷』では真木よう子の夫を演じた大西さん。

「実生活を重苦しく生きているわけじゃないし、おじさん的なものはもちろんありますから、自分のなかに溜まったものを発散できました」

INFORMATION

©2019「柴公園」製作委員会

『柴公園』
6月14日(金)全国公開
https://shiba-park.com/

なぜ散歩をする柴犬とおじさんがこんなに面白いのか 大西信満が語る「妙な距離感」

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